「スポーツ史」に関する講義で提出したレポートです。講義全体ではS評価を頂いています。
「課題」
近代スポーツの発祥の地であるイギリスでのスポーツの歴史について述べなさい。
「解説」
近代スポーツというのはいわゆる現代の日本でも部活として行われているようなスポーツですが、イギリスでその多くが発祥して世界各地へ伝わったとされています。
イギリスでは、スポーツをどのように捉えて人々は楽しんでいたのか、当時はどのようなスポーツが存在していたのかなどをまとめています。
イギリスから発祥した「近代スポーツ」について
イギリスは一般的に「近代スポーツ」の母国といわれている。サッカー、ラグビー、ボートレース、テニス、アーチェリー、バドミントンといった競技である。
これらはいずれもイギリスにおいてその原型を整えられ、世界各地に伝わったものである。
そのためか、現在では、「スポーツ(sports)」といえば、上記のように近代化された「競技スポーツ」を思い浮かべることが多い。
いわば、現代では、「スポーツ=競技スポーツ=近代スポーツ」といった理解が一般的なものとなっているのである。しかし、イギリスのスポーツの歴史を理解する場合には、これら三つの言葉の意味するところを押さえておく必要がある。
スポーツの原義
はじめに、「スポーツ」と「競披スポーツ」の違いについてであるが、今からおよそ 300 年前の娯楽とは、「レクリエーション」という言葉であり、「スポーツ」ではなかった。
だが、この時代における「スポーツ」の意味するところはむしろ「娯楽」や「遊び」に近かった。そのことは「sport」の語源を考えれば理解しやすい。
『オックスフォード英語辞典』によれば、sport...