A学部は、その名の通り教員養成を目的とする学部である。私が所属するB学部はそうではない。同じ学部に属してはいるものの、両学部で培われる専門性は異なるものである。A学部においては、優れた教員になるべく専門教育が行われる。B学部では、歴史学や政治学、哲学などの多様な学問領域において、それぞれの学問を極める。
二つの学部の異なる専門性。これが融合したらどうなるだろうか。自身の研究を深める一方で、教職に関わる専門性を身に着けてゆく。その中で、おのずと二つが結びつくときがある。自身の所属学部での講義やゼミで得た知識を、A学部の授業で得た知識と融合し、昇華させる。それを、学校教育の現場で発揮する。教員養成を目的としない学部生が教職に就く強みがここにある。
私が取得予定の免許は、中学校の社会科と高校の地理・歴史、公民である。そして、B学部での専門は、歴史学である。具体的には、19世紀後半のアメリカ史を研究している。強みの具体例として、この二つが結びつく話をしてみたい。それは、歴史学における「社会史」という研究手法と、社会科における歴史的分野・公民的分野とが繋がる話である。
社会科教育における「社会史」の挑戦
課題:
「教員養成を目的とする学部以外で教員免許を取得し、教職に就く場合
の強みと課題について、あなた自身のことを含めて述べなさい」
1.はじめに
A 学部は、その名の通り教員養成を目的とする学部である。私が所属する B 学部はそうではない。同じ
学部に属してはいるものの、両学部で培われる専門性は異なるものである。A 学部においては、優れた教
員になるべく専門教育が行われる。B 学部では、歴史学や政治学、哲学などの多様な学問領域において、
それぞれの学問を極める。
二つの学部の異なる専門性。これが融合したらどうなるだろうか。自身の研究を深める一方で、教職に
関わる専門性を身に着けてゆく。その中で、おのずと二つが結びつくときがある。自身の所属学部での講
義やゼミで得た知識を、A 学部の授業で得た知識と融合し、昇華させる。それを、学校教育の現場で発揮
する。教員養成を目的としない学部生が教職に就く強みがここにある。
私が取得予定の免許は、中学校の社会科と高校の地理・歴史、公民である。そして、B 学部での専門は、
歴史学である。具体的には、19 世紀後半...