M6702 仏教文学 第一設題(2016年度) A判定

閲覧数2,197
ダウンロード数29
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    [設題]空海の『三教指帰(さんごうしいき)』について述べよ。

    【評価】A判定
    【所見】参考文献の訳をよく読み、解説を参考にしながらも独自に『三教指帰』の思想を概説していて良いです。(一部抜粋)

    ★テキストだけでのレポート作成は難しい設題であったため、参考文献をいくつか用いて、わかりやすいレポート作成を目指しました。
    レポート作成の参考にあれば幸いです!

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    【第一設問】空海の『三教指帰(さんごうしいき)』について述べよ。
    空海は、宝亀五年(七七四年)に、現在の香川県である讃岐国の善通寺市に豪族であった佐伯家の三男として誕生した。幼名を真魚といい、兄二人を幼児期に亡くしたため、佐伯家の後継者として将来は武人となることを期待されて育てられていた。真魚は幼いころから漢学を学び、十五歳で上京した際には、親戚を師として漢籍を勉強した。十八歳になり大学に入学し、そこでも熱心に勉学に励んだ。当時の大学は、身分制度が非常に厳しかった時代もあり、家長の身分が従五位以上という子弟でなければ入学することができない官吏養成の最高機関とされていた。つまり、そこで行われる教育内容も、儒教を中心とした家長を重視し、家の名や位をいかにあげるかという富を目指す傾向が強かったのである。しかし真魚は、大学卒業は高位の官僚への道の保証であったにも関わらず、このような俗世間の世渡り教育に対して、満足することができなかったため、学問や思想の自由を求めて大学を中退する。そして二十二歳(推定)の時に、師とする僧侶につき出家を行った。国が定める寺院による公式の受戒ではなかったため、結果的...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。