西洋文化の源流 - 第4課題

閲覧数2,047
ダウンロード数10
履歴確認
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

  • ページ数 : 5ページ
  • 会員1,100円 | 非会員1,320円

資料紹介

【評価】A(合格レポート)

文末に参考文献を記載してあります。

(書名、著者・編者名、出版社名、発行年月日、全て詳しく記載)

課題名:

トマス・アクィナスにおける神と有限的存在者(被造物)の関係についてまとめてください。
また、トマスは人間の究極目的「至福」はいかにして可能になるとしていますか。

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

第4課題 第1設題
 トマス・アクィナスは、1224年頃に南イタリアの貴族の末子として生まれた。その後ドミニコ修道会に入り、パリやイタリアで教育や著述活動に専念した。彼はアリストテレスの哲学を神学的に解釈し、神学と哲学を有機的に調和させ、それを「スコラ哲学」として完成し、「スコラ哲学の王」と呼ばれ、後世にも大きな影響を与えた。

 トマスは、厳密にテクストに即したアリストテレスの思想を理解する一方で、新プラトン主義的な「分有の形而上学」をものにすることにより、全現実についての独自の理解に到達した。彼はアリストテレスの「四原因」に影響を受け、現実に起こる運動や物の存在の原因は、外的な「作用因」の付与だと仮定した。彼はこの洞察によって、アリストテレス的な存在論を「存在者のあらゆる規定、そして人間の認識の根源をなす『存在そのもの』の次元」を主題化にしたのである。その結果、彼は、「存在の元々の作用因を遡っていけば、最後には『第一の動者』に行き着く」と主張した。そしてその「第一の動者」とは、「絶対的な存在者=神」であり、「『無が有を生み出さない』という必然的な論理に従うならば『神の存在』は完全に...

コメント0件

コメント追加

コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。