教職入門 レポート1単位目 2016年度~
成績:合格
講評:①教員養成の歴史が的確にまとめられています。
講評:②教職の専門性についてよく言及されています。
<①教員養成の歴史について論述せよ>
鎖国によって遅れていた国力を強める為、1872年に初の公教育制度である「学制」が制定された。その年に設置された「師範学校」こそ初の教員養成機関であり、戦前の教員養成の中心を担うことになる。明治政府は国民教育に積極的に取り組み、様々な制度を確立した。1880年には「改正教育令」を公布し、各府県に師範学校の設置を義務付けした。
国民教育に積極的に取り組む中で、初代文部大臣の森有礼が1886年に公布した5つの学校令の1つ「師範学校令」において、順良、信愛、威重を教員に求める気質にし、そんな教員、人物養成を目的とする「目的性」が強かった。このために、着実で真面目だけど、内向的で偽善的な人間を生み出す結果になってしまった。その後に「師範教育令」となって、2度の改定が行われるが、目的性という本質は変わらなかった。
1945年に日本は終戦を迎えると、目的性から開放制へ変わる時期となる。1946...