精神保健福祉士養成課程のレポート課題です。
科目名「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」
<ポイント>
①精神医療の特性(精神医療の歴史・動向、精神科病院の特性等)について理解を深める。
②精神障害者に対する支援の基本的な考え方と必要な知識について理解する。
③精神科リハビリテーションのプロセスの概念と構成、
④医療機関における精神科リハビリテーションの展開とチーム医療における精神保健福祉士の役割について理解する。
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近年、社会構造の変化や福祉ニーズの拡大や多様化への対応が迫られる状況下において、精神保健福祉領域のソーシャルワークは、対象の拡大や包括的な援助展開が求められている。本稿では、チームアプローチの必要性や精神保健福祉士の役割について考察したい。
今日の社会状況と地域生活問題、具体的には少子高齢化やDV、災害等の社会の変容により、精神保健における支援はケースワークのみでは限界があり、総合的・包括的援助が必要である。法律や制度の狭間にあり救済されない人々、公的な福祉サービスだけでは対応できない個別の生活課題、社会的排除の対象となりやすいマイノリティの課題、また地域社会資源の活用や開発の機能をどうするか等、課題が山積している。
そのような中、地域福祉実践のひとつにコミュニティソーシャルワークが挙げられる。コミュニティソーシャルワークとは、地域において生活上の問題を抱える個人や家族に対する個別支援と、人びとが暮らす生活環境の整備や住民の組織化等の地域支援をチームアプローチによって総合的に展開する活動である。コミュニティソーシャルワーカーは、地域の中で支援を必要とする利用者に対して、地域の人...