工業経済論 分冊②

閲覧数1,569
ダウンロード数10
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    課題 独占的蓄積の社会的性格について、独占と中小企業の関係の視点から説明しなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    集積の進んだ部門の独占企業は、原料・部品・生産手段の供給・耐久消費財部門等の再生産過程の枢軸を掌握することにより、非独占部門、中小企業を補助的従属的に再編し、独占価格により、中小企業から剰余価値を収奪し、全社会から貢物を取り立てる。そして中小企業はその労働者の低賃金・長時間労働に犠牲を転嫁している。社会的生産過程における独占と中小企業との関係は、①同一の産業部門での独占・中小企業、②異種部門(代替関係)における独占・中小企業、③生産の垂直的構造における供給・購入関係としての独占・中小企業という関係に分類できる。独占と中小企業の関係の視点から、独占的蓄積の社会的性格について次のとおり述べる。

    ①同一の産業部門での独占・中小企業関係は、(1)トラスト主導のカルテルに包含される場合、(2)アウトサイダーである場合、(3)競争戦で敗北し、従属企業として系列化される場合に分類できる。(1)トラスト主導のカルテルに包含される場合、中小企業がカルテルに参加する際、限界生産者として最も不利な条件で周辺市場に差別化されて生存できるが、カルテル主導者の生殺与奪の判断に依存する。(2)アウトサイダーの場合...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。