介護保険制度の概要と課題について

閲覧数2,414
ダウンロード数9
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    社会保障論Ⅱ 文字数2900字程度

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    2
    1

    「介護保険制度の概要と課題について述べよ。」
    1.介護保険制度創設の経緯

     介護保険制度が創設される以前は、高齢者の介護サービスとして、1963年(昭和38)年に創設された老人保健法に基づく措置制度と、1982(昭和57)年に老人保健福祉法に基づいて看護や介護を提供する老人保健制度の2つの社会保障制度が存在していた。

    措置制度では、高齢者がサービスの選択や利用することが困難であったことや、高齢者の増加に伴い十分なサービスが供給できないことなどの問題点が指摘された。また老人保健制度では、高齢者医療の一部としてサービスが提供されるものであったため、福祉制度と医療制度の間で様々な問題があり、介護サービスの提供が不十分であった。そのため、高齢化に対応した福祉サービスの整備が課題であったのである。

     1994(平成6)年、厚生大臣の私的諮問機関による「21世紀福祉ビジョン」により、介護保険制度創設のための検討が本格的に開始された。翌1995年には、社会保障制度審議会が公的介護保険制度の創設を勧告し、新たな介護システムとして社会保険方式が示された。そして、1996(平成6)年の第1...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。