会話表現の研究

閲覧数2,161
ダウンロード数11
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    会話表現の研究
    ―「じゃないですか」に着目して―
    目次 
    序章 本稿の目的と方法
    0.1本稿の目的
    0.2本稿の方法
    0.2.1調査方法・分析方法
    0.2.2先行研究
     
    第一章 「じゃないですか」の認識
    1.1「じゃないですか」の規範適用法
    1.2「じゃないですか」の新用法
    1.3「じゃないですか」の規範適用法と新用法の比較
    「じゃないですか」の史的研究
    2.1「じゃないですか」の規範適用法の歴史
    2.2「じゃないですか」の新用法の歴史
    「じゃないですか」の新用法の背景
    3.1「じゃないですか」の表現効果
    3.2「じゃないですか」の今後
    結章
    4.1本稿のまとめ
    4.2今後の課題
    [参考文献]
    序章 本稿の目的と方法
    0.1本稿の目的
    ・文化庁は『平成9年度 国語の関する世論調査』で気になる言い方として「私ってコーヒーが好きじゃないですか」を取り上げている。「唐突な言い方」だと感じる人の割合が多い中、10代の若者の「普通の言い方」「親しみのある言い方」と感じる人の割合が他の世代と比べ高くなっていることが分かる。
    ・『日本経済新聞』もアナウンサーやプロ野球解説者が「じゃないですか」を使っている例を示している。
    ・『女性自身』では若手人気タレントが「じゃないですか」を使っていると言う。
    以上のことから、若者がよく使う言葉なので「じゃないですか」は若者言葉とも言われている。現に、1998年版の『現代用語の基礎知識』には「若者用語」の欄に「曖昧(特に文末でだんていを避けて、柔らかく表現する。)」項目で、「・・・ですよね。・・・です」と掲載されている。
    その一方で「じゃないですか」という語は以前からも使われている。それは疑問文や感嘆文で用いられ、新用法のように平叙文には用いられなかった。
    この破格の用法の「じゃないですか」という語は、今後定着していく言葉ではないかと考え、正規の用法として定着していくかどうかを考察していこうと思う。
    0.2本稿の方法
    0.2.1調査方法、分析方法
    「じゃないですか」の認識の調査を以下の方法で行う。
    A:朝日新聞夕刊に掲載された「Mr.ボオ」の漫画に使われている「じゃないですか」を東京女子大学、共立女子大学合計125人での認識度調査。
    B:規範適用法と新用法を後に述べる①〜⑦の例文を合計85人での認識度調査。
    C:「Tokyo Walker」のインタビューの「じゃないですか」部分を抽出し、分析。
    0.2.2先行研究
    新用法の「じゃないですか」は先行研究が見られなかったが、以下の文献に触れてあった。
    佐竹秀雄「若者ことばとレトリック」『日本語学』14-12
    佐竹秀雄「若者ことばと文法」『日本語学』16-4
    滝浦真人「チャレンジコーナー・ジュニア版シニア版」『言語』
    田野村忠温「否定疑問文小考」『国語学』152
    「じゃないですか」の認識
    1.1「じゃないですか」の規範適用法
    田野村忠温『否定疑問文小考』を参考に「じゃないですか」を用法別に3つに分類していく。「じゃないですか」「ではありませんか」「じゃないか」をまとめて「ではないか」にまとめているので本稿もそれにならう。 
    第一類の「ではないか」…発見した事態を驚き等の感情を込めて表現したりある事柄を認識するよう相手に求めたりするもの。事態が相手の責任である時は、非難・叱責の感情を含意する。相手を勧誘したり話者の意思形成を表明したりするのにも用いられる。
    第二類の「ではないか」…推定を表現するもの。「らしい」「だろう」に比べ非断定的。自分に向けられれば自問に、相手に向けられれば

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    会話表現の研究
    ―「じゃないですか」に着目して―
    目次 
    序章 本稿の目的と方法
    0.1本稿の目的
    0.2本稿の方法
    0.2.1調査方法・分析方法
    0.2.2先行研究
     
    第一章 「じゃないですか」の認識
    1.1「じゃないですか」の規範適用法
    1.2「じゃないですか」の新用法
    1.3「じゃないですか」の規範適用法と新用法の比較
    「じゃないですか」の史的研究
    2.1「じゃないですか」の規範適用法の歴史
    2.2「じゃないですか」の新用法の歴史
    「じゃないですか」の新用法の背景
    3.1「じゃないですか」の表現効果
    3.2「じゃないですか」の今後
    結章
    4.1本稿のまとめ
    4.2今後の課題
    [参考文献]
    序章 本稿の目的と方法
    0.1本稿の目的
    ・文化庁は『平成9年度 国語の関する世論調査』で気になる言い方として「私ってコーヒーが好きじゃないですか」を取り上げている。「唐突な言い方」だと感じる人の割合が多い中、10代の若者の「普通の言い方」「親しみのある言い方」と感じる人の割合が他の世代と比べ高くなっていることが分かる。
    ・『日本経済新聞』もアナウンサーやプロ野球解説者が「じゃないですか」を使...

    コメント1件

    えり 購入
    参考になりました。ありがとうございます。
    2008/01/20 23:20 (16年9ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。