日大通信 美術史 分冊2

閲覧数2,067
ダウンロード数9
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    日大通信 平成27-28年のリポート課題 美術史分冊2の合格リポートです。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    日大通信H27~28 美術史 分冊2

      鎌倉時代の彫刻と絵画の特徴について作例をあげて述べなさい。
    美術の世界では、平安時代末期の観念的で耽美的な傾向が深まる中で、現実感や実在感を求めた表現が胎動し始める。それは早く彫刻において現れ、1151年の長岳寺阿弥陀三尊像では、鎌倉彫刻の主要技法となる玉眼の使用が見られる。1176年には、後に鎌倉彫刻を主導することになる若き運慶が円城寺大如来像を完成させ、活動を開始する。

    彼ら慶派仏師がその活動を伸長するのは、1180年の平重衡による南都焼き討ち後の東大寺・興福寺の復興造像の中である。中でも1203年の東大寺南大門金剛力士像は、その雄々しい巨大さにおいて記念碑的な作品となっている。肩や胸の肉が盛り上がった充実した体躯に加えて、顔の大きさの割に小さな眼鼻立ちも肉付きの良さを強調している。同時に体躯は引き締まり、目鼻立ちはくっきりとし、衣褶の動きも明快、というようにいかにも彫刻らしい彫刻がそこにある。特に印象深いのは知的な表情である。平安時代の輪郭のはっきりとしない、茫洋とした彫刻と比べるとその違いは大きい。

    一方、快慶は三尺の阿弥陀仏地蔵...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。