佛教大学 英語学概論 P6103 第2設題 2015 合格
設問:英語と日本語の広い意味での比喩の仕組みを比較対照し、特に両者の共通点に力点を置いて、どの部分がなぜ共通しているのかをデータに基づいて具体的に論ぜよ。
英語と日本語の広い意味での比喩の仕組みを比較対照し、特に両者の共通点に力点を置いて、どの部分がなぜ共通しているのかをデータに基づいて具体的に論ぜよ。
比喩には2種類あり、メタファー、メトニミーがある。これらは、人間が持っている認知能力を基盤にして成り立っているため、日常言語の中でも重要な役割をしている。メタファーの一般的な定義は、「2つの事物、概念の間に類似性が成り立つとき、一方の形式で他方を表現すること」である。
a. There was a huge hole in the road.
b. That argument has holes in it.
aは「道路に大きな穴が空いていた」という意味であり、この場合のholeは文字通りの意味、すなわち「くぼんだところ」を示す。しかし、bは「あの議論にはいろいろ穴がある」という意味で、ここでのholeは「道路の穴」とは意味が違う。しかし「道路の穴」と「議論の穴」に「穴が空いていたら不都合」という概念の類似性が存在」している。このようなものがメタファーである。
メトニミーとは、一般的に「近接性に基づく比喩」と定義されてきた。
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