近大姫路大学通信教育学部の科目試験答案例です。学習の参考資料として活用お願いします。
1.
A.「母語」とは、どのようなものかを、「母国語」との違いがわかるように説明しなさい。
B.日本語の系統について説明しなさい。
C.日本語の通用範囲について、その特徴を説明しなさい。また、日本における「公用語」について説明し なさい。
2.
A.現代日本語の文字体系の特徴について説明しなさい。
B.現代日本語の表記に主として用いられる文字について、その成り立ちを説明しなさい。
C.第二次世界大戦後の漢字についての政策がどのように推移したかを説明しなさい。
3.
A.上代語の母音について、現代語の母音組織と比較しながら説明しなさい。
B. タ行およびハ行の子音について、上代から現代までの変化を説明しなさい。
C. 日本語の歴史において話し言葉と書き言葉の関係がどのように変化したかを述べなさい。
4.
A.子どもの言語習得につて、「言語能力」および「臨界期」の考え方を説明しなさい。
B. 言語の恣意性について具体例をあげて説明しなさい。
C. 国際化の進む現代において、子どもの言語権に関してどのような問題が起こっているか
を述べなさい。
5.
A.日本語の文法の特徴について類型論の観点から説明しなさい。
B.日本語の文法における「だ」および「する」の意義について、具体例をあげながら説明
しなさい。
C. 敬語動詞の三分類について説明しなさい。また、三分類のそれぞれについて具体例を挙げて「敬意」のあ り方を説明しなさい。
6.
A.人が成長し、社会で生きるにあたって、個人の語彙がどのように変化するかを述べなさい。
B.日本語の語彙の三分類につて、具体例をあげて説明しなさい。
C. 助数詞について、具体例をあげて説明しなさい。また、助数詞と「分類」の関係につい
ても説明しなさい。
国語1
1.
A.「母語」とは、どのようなものかを、「母国語」との違いがわかるように説明しなさい。
母語とは、人が一番しっかりと身に付け、多くの場合にその言語で日常生活を送り、そ
の言語で生活するのが一番容易な言語である。
また、その言語で自分を一番容易に表現でき、その同じ言語で話すことによって、他人
と最も快適にコミュニケーションできる言語である。
この言語は、多くの場合に、最初に身に付けた言語であり、また母親など養育する人々
が使っている言葉なので「母語」と呼ぶのである。
ただし、これには例外もあり、例えば旧満州の中国残留孤児の人々は、幼少の時には、
父母その他日本人の中で育ち、日本語最初に身に付け、日本語を母語とするはずだったが、
戦後、現地の中国人の養父母に預けられたため、周りからは日本語を話す人々はいなくな
り、中国語の社会の中で育つことになった結果、日本語をほとんど忘れ、中国語で生活す
ることになる。
つまり、最初に身に付けた言語が、大人になってから日常生活を送るための言語になら
ない場合もある。
そのため、「母語」の代わりに「第...