レポートはB+評価でした。科目修了試験も1から6まで付いており、設題のポイントをふまえ参考文献も活用しながら、どの番号も1000~1200字前後でまとめております。※科目修了試験は、AorB+評価をいただいております。
「介護の概念、対象、理念について述べよ。」
1.はじめに
近年の介護ニーズの複雑化・高度化に伴い、介護の対象となる人が、その人らしい生活を送るためには、一様一元なサービスのみでは成り立たない場合がある。介護を必要とする人の自立を目指すためには、その人のニーズに合わせて保健・医療・福祉等のサービスを盛り込む必要があり、関連職種とのチームアプローチが不可欠である。そこで、ケアワーカーをはじめとする専門職が多職種と連携・協働して、利用者中心の介護を展開していくこと、介護の専門的な知識や技術、理念に配慮した展開が今後ますます求められる。
2.介護の定義・対象・概念・理念
介護の定義は、「高齢者・病人等を介抱し、日常生活を助けること」とされているが、専門的な介護の定義に関しては、現時点でも定説とはなっていない。代表的見解をみると、ケアワーカーという専門職が担う介護の定義としては、対象者、目的、方法を包含していることが共通してあり、自立の促進が目的とされている。嶌末憲子は、『介護とは、日常生活に支障があり又はそのおそれのある高齢者や障害者・児の尊厳や自立、自己実現を支える...