Q0706社会学概論【第一設題】エミール・デュルケムの社会学の性格について述べよ【評価A】

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    Q0706社会学概論【第一設題】エミール・デュルケムの社会学の性格について述べよ
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    エミール・デュルケムの社会学の性格について述べよ。
     社会学という用語は、フランス革命後の混乱と動乱に満ちた初期近代フランスを生きたオーギュスト・コント(1798-1857)によって、作られた物である。コントは当時の産業主義と合理主義を背景として、社会学とは、「秩序と進歩」に寄与する「社会物理学」であって、歴史学・心理学・経済学を統合する実証主義的な科学的研究でなければならないと考えた。研究対象は、行為・行動・相互作用といったミクロレベルのものから、家族・コミュニティなどの集団・組織・社会構造やその変動(社会変動)などのマクロレベルまで及ぶ。主たるテーマの一つは秩序問題、すなわち社会秩序や何らかの社会への協力行動と関連した問題群である。具体的には、治安・犯罪・逸脱行為・利他的行動・社会的ジレンマなどが問題とされる。社会心理学や、小集団実験と関連する研究も多く、近年では社会的な包摂・排除や治安・犯罪に関わるテーマが世界的に注目されている。
     エミール・デュルケム(1858-1917)の社会学の性格は、コントが提唱した実証主義の流れを受け継ぐ社会学者の一人である。社会学の分析対象は、「社会...

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