低迷する経済環境が勘定科目に与える影響と、監査上の留意点

閲覧数1,383
ダウンロード数4
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    低迷する経済環境下での財務諸表監査の留意点を論じたレポートです。税効果会計や固定資産の減損会計など、経営者による将来キャッシュ・フロー等の見積りに依存している会計領域は、もともと粉飾決算に利用されることが多いです。特に不景気の間はこの傾向に拍車がかかると考えられます。低迷する経済環境が、将来の予測に依存する勘定科目にどのような影響を与え、監査上どのように留意すべきかを論じたレポートです。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    低迷する経済環境が勘定科目に与える影響を論ぜよ。
     企業は経済社会の波に揉まれながら生きているので、その波いわゆる景気の動向の影響を少なからず受ける。そのため、一般的な景気動向を押さえておけば、個別企業の業績も、通常、把握できることになる。景気が悪ければ、企業業績も低迷するといった具合である。そこで、現在のように低迷する経済環境下において、企業業績の悪化が、以下の勘定科目に与える影響を分析する。
    (1) 関係会社株式及びのれん
    関係会社とは、親会社、その他の関係会社、子会社、関連会社をいう。関係会社は、支配あるいは重要な影響という力関係で特定されたものである。関係会社株式は取引量としてはそれほど多いものではないが、企業業績の低迷の影響が、連結財務諸表を含め、財務諸表全体に及ぶことが想定される勘定科目である。また、のれんは企業の超過収益力を示す勘定科目であり、たとえば子会社を買収した時にその子会社の公正な評価額と支払った対価の金額との差額がそれになる。ただし、客観的な取引を経ていないものは認識しない(自己創設のれん)。

    関係会社株式のうち、子会社株式および関連会社株式は取得原価をもって...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。