「書誌」の目的とその種類について
資料とは、多くの情報を記録、集積し、永続性を持たせたものである。しかし、それらの量は時が経つごとに増加し、目的の資料を探し出すのも困難となってしまった。書誌は、その中から必要な資料の所在や書誌的事項や内容などを検索するために作られた、一覧性・検索の便に富んだ二次資料である。
以前は資料・文献の利用者は一次資料たる目的の文献、あるいは情報を得るために、アシスタントなどの力を借り、多くの時間をかけて目的の資料を探し出さなければならなかった。しかし書誌の導入により、探索の手間・時間はともに大幅に短縮され、効率的に資料の閲覧、研究が行えるようになったのである。とはいえ...