S0106 教育社会学 第2設題

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    資料紹介

    【所見】テキストの内容を十分理解して、設題の趣旨を捉えている良いレポートです。

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    教育社会学S0106

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    学力低下とは何かを明らかにし、社会階層のような社会的不平等と学力がどのような関わりをもつのかについて述べてください。
    【1章】
    現在の日本の学力低下を論ずるとき、大きく2つの対象が挙げられる。一つ目は大学などの高等教育機関における学力の低下論、大学生の学力低下と、もう一つは義務教育での学力低下論、小・中学校の児童・生徒の学力低下である。
    少子高齢社会の形成によって、大学などの高等教育機関に入学する対象の子どもの人数が一時期と比較して少なくなったこと。それに対して全大学の収容できる学生数が増加し、大学全入時代の到来や大学での学生数の定員割れなど受験競争が一部の一流と呼ばれる大学のみに限られ、必死に受験勉強をして大学に合格するという大学生が減り、結果として大学生全体の学力が低下したことである。
    大学が義務教育の延長として大衆化されたことは、高学歴な社会を形成し、より専門的な高度な人材を多く育てる目的のためには日本の教育にとって悪いことだけではないと捉えられる。その上での学力低下は、ある意味で大衆化の必然的な帰結であったと言える。
    大学生の学力低下は、これまで大学に入れなかった層が大学生にな...

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