『事例で学ぶ民法演習』 解答 26

閲覧数1,367
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員990円 | 非会員1,188円

    資料紹介

    『事例で学ぶ民法演習』の解答です。本書は、北海道大学の教授陣による民法の演習書です。本書は、家族法を除く財産法の全てを網羅しており、旧司法試験や予備試験レベルの中文事例問題で構成されています。
     事例問題形式での民法演習書として本書の問題は完成度が高く、基本論点を総浚いするとともに、判例に則した見解で記述がなされており、現時点で、民法科目最高の問題集であります。
     充実した解答のついていない本書において、本解答は貴重なものであると思います。特に,答案を書くにあたり,受験生が苦手とする「事実の評価部分」が充実していますので、司法試験対策には非常に有用な内容に仕上がっております。
     そして、本解答は司法試験合格者に添削をしてもらった上で作成しているため、信頼できる内容になっていると考えます。 また、発展的な問題については、参考文献や参考資料を引用した上で作成もしておりますので、学習の便宜上、有意義な内容となっております。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    26 債権者代位
    〔小問1〕
    債権者代位(423条)をするためには、①債権者が自己の金銭債権を保全する必要があること(423条1項本文)、②被保全債権が原則として弁済期に達していること(同2項)、そして、債務者の財産管理への不当な介入を防ぐべく③債務者が自らその権利を行使しないこと④被代位債権が一身専属権でないこと(423条1項但書)といった要件を満たす必要がある。以下、各小問において上記要件を満たすかを検討する。
    1、(1)について
     Bは土地以外財産が無いため、Bが土地所有権を取得できなければAがBに対して有する債権は満足を得られなくなる。そのため、土地所有権を登記により確保してAのBに対する1000万円の債権を保全する必要がある(①)。また、この債権の弁済期は到来している(②)。そして、BはCから土地を買い代金を支払ったが登記をしていないため、債務者Bは移転登記請求権を自ら行使していない(③)。一身専属権でもない(④)。
     したがって、AはBに代位し、Cに対してBに登記を移転するよう請求できる。
    2、(2)について
    (1)AはBに対して1000万円の債権を有しているのに対してBは...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。