佛教大学通信教育部(小学校教諭一種免許)の合格レポートです。日々の勉強の参考にご活用ください。
「なぜ介護等体験が小学校・中学校の普通免許状の取得のために必要なのかを論述しなさい。」
介護等体験特例法の制定趣旨では「個人の尊厳と社会連帯の理念」を深めることを目指して行うこととしている。つまり介護等体験は、これから教員を目指し活躍しようとしているものが、障害のある児童生徒が学ぶ学校において、介護・介助・交流などの体験を自らの体験とすることである。そしてそこでの体験をひとりひとりの教育に生かしていくことを目的としている。
こうした介護等体験の目的を踏まえ「個人の尊厳と社会連帯の理念」について考察を深めていく。
介護等体験における「個人の尊厳」とは障害のある人を深く理解することである。そのためには個人の生命へ畏敬の念を持ち、ひとりひとりの人間を大切にし、障害者や高齢者がかかえる問題を自分の問題として捉えることが大切である。
またその活動は、「自己選択・自己決定の重視」を大切にする。つまり自己選択・自己決定ができる機会や環境を支援者側が作り、障害のある人の意思をできるだけ尊重した援助を行っていく。もうひとつは「生活の質の向上の重視」である。それは障害のある人の生き方やその特性を理解し、多...