■■■2014年度 明星大学 通信教育部 児童心理学(PB2090) 1単位目 合格レポート ■■■
2014年度の明星大学 通信教育部における、合格レポートです。
■課題 : 子どもの愛着形成について説明しなさい。
参考にして頂ければ、幸いです。
■参考文献 : 『第2版 子どもの発達と環境—児童心理学序説』塚田紘一著 (明星大学出版部)
明星大学通信教育部 児童心理学(PB2090) 1単位目合格レポート
■課題:
子どもの愛着形成について説明しなさい。
■レポート本文
母親が愛情深く子どもを育てるということは、子どもの発達にとって、極めて重要な意味を持つ。乳幼児が母親など特定の人との間に形成する情愛的な結びつきのことを愛着といい、選択的にその人に接近することを強く求める行動を、愛着行動という。
愛着の形成はこれまで、動因低減説によって説明されてきた。これは、乳幼児が母親を日々空腹や渇きなど、生理的要求を充足する快をもたらす存在であると認識し、そのことを通して、強い依存要求を持つようになり、母親を特別な対象として認知するようになるというものである。つまり、愛着を形成する要因は、日常の要求充足であると考えられてきたのである。
ハーロウは実験的研究から、暖かく柔らかい身体的接触が、愛着の形成に重要な役割を果たすことを明らかにした。具体的には、授乳機能のついた針金でできた代理母と、授乳機能はないが肌触りのよい布がかぶせてある代理母に対して、子ザルがどのような行動をとるか観察した。観察の結果、子ザルは移動できるよ...