佛教大学 M6108日本漢文入門 第一設題

閲覧数2,393
ダウンロード数5
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員770円 | 非会員924円

    資料紹介

    佛教大学通信課程のレポートを作成する際に参考になれば幸いです。

    【設題】
    日本文学における「漢文」の特長を概説せよ。

    添削担当者の評価を以下に示します。
    【設題の把握】 十分
    【テキストの理解】 十分
    【評価】B
    【所見】要点をうまく整理できています。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    日本人が文字で言語を記すことを知るのは、4世紀末か5世紀初め、それ以降とされる。ここでいう文字とは、中国江南地方から学んだ漢字であった。現代において「呉音」と呼んでいる字音が、日本人が初めて知った文字の発音であった。宋書倭国伝において、倭の五王の世系に触れたのち、倭王武の上表文を記録している。また、倭王武の在世当時の文献は日本に残存していないが、

    彼が史(ふひと)を置いて、韓人に記録を始めさせたとされる。その韓人は百済系の帰化人が最も多かったと考えられる。彼らはできる限り漢文に近い文体で記録をしたが、記録するべきは百済のことではなく、倭国のことであり、その文中には倭国の地名・人名が出てくる。これらの表記の方法として、倭国の地名・人名を漢字で音訳すこととした。

    万葉歌人の山上憶良は、日本語の全部を漢字に音訳することを試みた。万葉集巻五において「宇利波米婆 湖藤母意母保由…」や反歌として「銀母 金母玉母 奈尓世武尓…」と記されている。今日ならば、平仮名に漢字を混ぜて、「瓜食めば 子ども思ほゆ…」や「白かねも 黄がねも玉も 何せむに…」と書くところであろう。「銀(しろかね)」「金(くがね...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。