『保育内容指導法Ⅸ』(聖徳大学通信教育部)藤田輝夫 平成25年3月
第1課題 第1投題
幼稚園教育要領の5領域の一つ「環境」に分類されるものとして、大きく分けて、自然物と人工物がある。どちらも幼児にとって日常的に触れるものである。幼児が身近な環境に興味をもち、発展させていく中で、自然物と、人工物の指導の違いはあるのだろうか。
まず、自然物とは、我々を取り巻く地球的環境のすべてである。具体的には、海・山・空・風・太陽・動植物などである。そこで、幼児が自然物に囲まれて、過ごしていることに幼児自身が気付き、自味関心を抱けるように誘導することが大切なのだ。この際に、自然にあるものを教えるなど、ただ単に知識を与えるだけの偏った教育は望ましくない。保育者が、そこになにが...