2013年度 PB1010 国語(書写を含む。) 1単位目 「これからの時代に求められる国語力について論じなさい。
使用教科書:『国語科教育入門』 長谷川 清之(明星大学出版部)
講評
国語力とは何か、これをどう据えるか、文化審の答中をまとめ説明しています。この国語力を自分はどう考えるか、自分の立場からの掘り下げが欲しいです。国語力を追求し、明確にすることが、国語教育に直結します。文化審の答中を熟考・評価して下さい。
国語(書写を含む。) 1
初めに、文化審議会答申「これからの時代に求められる国語力について」平成16年2月3日の要旨について以下のようにまとめる。
まず、国語力とは次の二つの領域に分類されるととらえられている。
①考える力、感じる力、想像する力、表す力から成る言語を中心とした情報を処理・操作する領域
②考える力や、表す力などを支え、その基盤となる「国語の知識」や「教養・価値観・感性等」の領域
この二つの領域は、相互に影響し合いながら、各人の国語力を構成しており、生涯にわたって発展していくものと考えられる。この二つ領域と密接に関連している「読書」は国語力を高める上で極めて重要である。
まず、①の領域を国語力の中核を成す領域とし説明する。この領域は、次の四つの力によって構成される。「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」である。これらは言語を中心とした情報を「処理・操作する能力」であり、国語力の中核と考えられる。この四つの力が具体的な言語活動として発現したのものが、「聞く」「話す」「読む」「書く」という行為であると考えられる。日常の言語生活の中では、この「聞く」「話す」...