ご覧いただきありがとうございます。レポートの内容等で不明点等ありましたらご質問ください。(2020/01追記)
明星大学 PD3040 書道1 1単位目 レポートです。
ぜひ参考になさってください。
※2015 2014年度に対応しています。
1単位目
漢字の成立と書体の変化について説明しなさい。
【参考文献】
『入門書道 基礎から応用まで』 三宅相舟編著(雄山閣)
★PD3040 書道1
1単位目
漢字の成立と書体の変化について説明しなさい。
現存する最古の文字は「甲骨文字」である。発見されたのは,光緒25年(1899)になる。王懿栄と劉鶚が北京の薬局で買った竜骨と呼ばれる獣骨片に,文字が書かれていたものがそれである。竜骨は,殷王朝の都であった殷墟から出土されたものであった。
殷時代は,政治も日常生活もすべて神意を問うて行われた。ト占によって神意を問うものであった。その方法として,亀の甲羅,牛の骨などの裏側に小さく穴をあけ,そこに火をあてて表面の亀裂を見て,神意を判断していた。その結果を彫り込む際に使われていた文字が「甲骨文字」である。竜骨に青銅製の小刀で彫り込んでいるため,線は直線的で単調である。文字というよりも,記号や絵に近いものが混ざっているのが特徴である。
その後,青銅器文化が栄え,その青銅器の表面に鋳込まれた文字を「金文」という。
書体は,甲骨文字よりも文字の姿が整えられたものである。
縦に長く書かれ,その文字の大きさに変化があり,粘っこい曲線で線質も細く単調なものから太い部分も見られるようになった。
続いて,篆書体である小篆と大...