社会福祉士養成通信課程レポート課題です。
科目名「児童や家庭に対する支援と児童・過程福祉制度」
学習のポイント
①児童・家庭の生活実態とこれを取り巻く社会情勢、福祉需要(子育て、ひとり親家庭、児童虐待、及び家庭内暴力(DV)の実態を含む)について理解する。
②児童・家庭福祉制度の発展過程について理解する。
③児童の権利について理解する。
④相談援助活動において必要となる児童・家庭福祉制度や児童・家庭福祉にかかる他の法制度について理解する。
<参考文献>
・社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座 第15巻 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度』中央法規、2013年
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現代日本においては、出生率の低下や児童虐待、子どもの貧困等が社会問題として現出している。こうした社会問題化は、保育所の待機児童数、放課後児童クラブ登録児童数の激増に表されるように、保育や教育等の社会サービスの供給体制の行き詰まりを発見の契機としていることに特徴がある。子どもが直面する諸課題に対して、人間関係や親族関係という社会関係に課題解決の期待が寄せられる。その背景には、従来は円滑に運用されていた公共サービスでは対応しきれなくなっていることがあげられる。子育てをめぐる現状として、まずは、我が国の人口構成の変化とそれに対応してきた社会サービスの不一致があることを確認しておく必要がある。特に1990年代以降、少子化の進行が大きな問題として人々に認識されるようになる。その要因として、晩婚化と未婚率の上昇、出生率の低下が主たるものとされた。出生率の低下には、子育てや教育にかかる経済的負担、精神的・肉体的負担が大きいことが指摘され、国が本格的に少子化対策を講じるようになったのは2000年代以降である。少子化対策において重要な視点となってきたのは、養育負担が女性に集中してきた実態であった。ライフ...