『学力社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べてください。』
※シラバスの留意事項に沿い、必要に応じて調査してまとめてあります。佛大で小学校1種免許の取得を目指す皆さんは是非ご活用ください。
(他教科も多く載せていますので、ぜひ検索してみてください。)
『学力社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べてください。』
(本レポートは、2節構成である。レポートの設題を2つに切り分け、第1節で学力社会について明らかにし、第2節で高学歴化進行による今後の教育的変化について示す。)
第1節:学力社会とは
そもそも学力社会とは何なのかについて見ていきたい。学力社会の定義は、「社会における社会的・職業的地位などの配分の基準として学歴が重きを占める社会」であり、ただ単に「教育を重視する社会」という意味以上のものが含まれている。これとよく混同される言葉に、高学歴社会があるが、高学歴社会の意味は、「高学歴者の多い社会」という意味であるため、学力社会とは区別される。例えば、日本は、高校卒業後の高等教育機関に進む割合が50%を超えるので、アメリカやカナダなどと並ぶ高学歴社会であると言える。
次に、日本における学力社会成立までの経緯とそのメリットについて示す。まず、日本における学力社会の成立は明治時代にまで遡る。明治期の「富国強兵」に代表される国家目標の達成には、幅広い分野での相当数の優秀な人...