明星大学、中等教育相談の基礎と方法2単位目 合格レポートです。
テキストを中心に適切にまとめができていると、高評価をいただきました。 参考にして頂ければ幸いです。
学校内外のネットワーク支援を活かした教育相談の必
要性と、その実現のための課題を述べよ。
近年、生徒に関わる校内外の関係者との協同と連携に
よって生徒を支える「ネットワーク支援」を生かした教
育相談の必要性が高まっている。今回はその教育相談の
必要性、そしてその実現のための課題について考えてみ
た い 。
学校で「連携」が強調されるのは、学校という文化の
特殊性にある。学校では、学級経営や教科指導に関して
教師の専門的能力に基づいた独自性が尊重されていて、
連帯がとりにくい風土がある。一方、不登校、いじめ、
家庭の問題など、子どもが抱える問題は複雑化・深刻化
している。これらの問題を教師個人が一人で抱え込むこ
とは非常に危険であり、同僚との連携や複数の専門家と
の連携が欠かせない。教師が「助け上手・助けられ上手」
になることで、子どもたちが得をする、これが連携の目
的 で あ る 。
校内における連携の課題は三つある。一つ目は「意識
の変革」である。生徒が困っていると、教師はすぐにで
も助けてあげたいと思うだろう。しかし、教師が助ける
ことが生徒...