佛教大学M6706,R0719「人権(同和)教育」のレポートです。間違いのないレポートを目指して仕上げました。参考文献を記載しておりますので、ご自身でレポートを書かれる際の参考にしてください。
50年に及ぶ戦後の同和教育史を概括すること。また、人権(同和)教育の意義と学校における人権(同和)学習のあり方を具体的に論述すること。
はじめに
同和教育は同和問題を解決するための教育の営みの総称である。「総称」が内包する取り組みには、同和問題に関する教育の取り組みの他に部落解放運動や同和行政が含まれている。これらが互いに密接に関連しながら同和問題の解決を目標に総合的な取り組みが続けられた。その結果、解決に向けた一定の成果が生まれてきたのである。
本論では先ず、上で述べた同和教育に関する戦後史を概括してみたい。
本論
1同和教育史の概括
戦後の京都市における同和教育施策は、同和地区児童・生徒の長期欠席・不就学の問題を解決する取り組みに始まる。戦後の同和地区児童・生徒の不就学率の高さは特筆され、オールロマンス事件当時の長期欠席児童・生徒数は、小学校で京都市が0.6%に対し、同和地区6.5%であった。中学校では京都市2.8%に対し、同和地区28.7%とさらに大きな開きがあった。この数値は京都市の平均に対して小学校・中学校どちらも10倍という比率である。同和地区児童・生徒の長期...