明星大学通信教育課程の合格レポートです。課題レポート作成資料や試験対策としてご活用ください。
【課題】
国語における外来語の功罪について論じなさい。
※参考文献
「国語科教育」杉崎重遠・白川晶山著 発行/明星大学(平成12年)
「書写教育概要」新書写教育研究会概要編集委員会著 発行/ぎょうせい(平成10年)
国語科教育 2単位目
国語における外来語の功罪について論じなさい。
先日、とある書物を読んでいて、「ぶらんこ」という公園などでよく見かけるお馴染みの遊具が、実は生粋の日本語ではないというのを知り大変驚いた。わたしはてっきりそれまでその動きから「ぶらりぶらり」の「ぶらんこ」だとばかり思っていたが、そのルーツはポルトガル語にあったのである。このように普段わたし達が何気なく使っていることばの中には、外国の単語が日本語に同化して、ひろく用いられていることがある。これを外来語という。一般への定着が不十分な外国の単語を個人レベルで話しの中や文章の中にまじえる場合は、あくまで外国語である。外来語の意味を辞書で調べてみると「外国の言語から入ってきて同化し、その国の言葉のように使われる語」、「外国語から自国語にとり入れられたことば」(角川国語辞典)と表記してある。すなわち、外来語とは端的に外国語の借用のことを意味するのではないのである。
外国語が、日本語の中に用いられるには、ほぼ三つの段階がある。第一には、外国語が外国語として用いられる場合である。発音もほとんど原語に近く、日本語にないような発音で話...