佛教大学科目最終試験「生徒指導・進路指導の研究(初等)」の解答例です。
分かりやすいように重要なポイントは赤で示しております。
1.教育外教育とは何かについてまとめ、その構造と課題について述べよ。(878字)
2.生徒指導の原理とは何かについてまとめ、その意義と内容について説明せよ。(1119字)
3.教育相談とは何かについてまとめ、その際のカウンセリングの理論と技法について述べよ。(1078字)
4.不登校の児童が自分のクラスにいた場合、どのような点に注意して指導するのか、その背景となる理論と具体的な指導方法を述べよ。(973字)
5.いじめの構造とその特質についてまとめ、具体的な指導方法を述べよ。(902字)
6.学級崩壊とはどのような背景から生じるものかについて理論的にまとめ、その対応と予防策について述べよ。(781字)
これらの科目最終試験で出題される問題について、教科書を要約してまとめています。
参考にどうぞ。
佛教大学、科目最終試験、S0532、生徒指導・進路指導の研究、初等
教育外教育とは何かについてまとめ、その構造と課題について述べよ。
学校においては、授業を中心とした教科だけでなく、教科以外の教育も重視される必要がある。そうした教科教育以外の活動を、一般に「教科外教育」と定義する。
教科外教育の活動は大きく2つに分類して定義される。ひとつは意図的、限定的な活動である。これは生徒指導や進路指導などの教育活動や、特別活動、道徳教育が挙げられる。これらは、はじめからそれぞれに意図された重要な役割を持ち、ホームルームや、学校行事などの限定された場所や時間を持っている教育活動と言われる場合もある。
もうひとつは無意図的、広領域的活動である。この活動は具体的にこれという活動を指すわけでも、カリキュラム上この時間という定義をもつわけでもない。言い換えれば、学校の内外において、教員が児童・生徒と関わるすべての無意図的な教育そのものを指すのであり、すべての時間がその対象となる。
教科外教育の構造は漠然としている要素が多く、教員と生徒の接触交渉の関係といっても教科書があるわけではない。教科外教育は「望ましい人間関係形成」を目標としており、これは今日の学校教育...