私は現在、新宿区の歌舞伎町2丁目という繁華街の中で暮らしている。日常生活の中で、新宿の芸術文化を意識したことはないが、今回の調査で生活の中にある芸術文化を知ることができた。例えば、私の家から徒歩3分程のところに位置する吉本興業の東京本部は旧四谷第五小学校であり、大衆文化の創造・発信を行っている。新宿区ではどのような理念で芸術文化を発信し、活動しているのかを調査し、新宿区のアートマネジメントを考察する。
芸術文化の重要性を新宿区は以下のように捉えている。文化芸術は、人々の心を養い、人生における生きる喜びや力、生活への潤いと豊かさを与えてくれるものであり、また私たちの生活において人と人とをつなげる礎となるもので、異なる歴史・文化を分かり合うことは国際理解を深め、多文化共生の出発点ともなるものだ。時代時代の中で、多くの人々が活動してきた新宿のまちには、まちの歴史を担ってきた文化や芸術があり、こうした新宿のまちの文化や芸術を未来に向けてつなげていくことが大切である。新宿区の基本構想・総合計画では「新宿力で創造する、やすらぎとにぎわいのあるまち」を20年後の「めざすまちの姿」として掲げ、まちづく...