幼児期は、心情、意欲、態度、基本的生活習慣など、生涯にわたる人間形成の基礎が培われる極めて重要な時期である。この時期に幼児は、生活や遊びといった直接的・具体的な経験を通して、情緒的・知的な発達、あるいは社会性を養い、人間として、社会の一員として、よりよく生きるための基礎を獲得していく。
幼児の発達段階の特徴として、自己中心性(エゴセントリズム)は自己と他者の区別がない。つまり、主観と客観の区別がない。また、2~3歳の幼児には反抗期がある。大人に対する拒否、攻撃、自己主張は子どもに自我が発達したからであるが、未熟な自我であるから単純に反抗の形をとるしかない。この幼児期の反抗期を第一反抗期とい...