高評価を得た合格レポートです。参考にしていただければ幸いです。
「これまでの理科教育の問題点(欠陥)」についてテキストから学んだことをまとめ、それについて私見を述べよ。
これまでの理科教育の問題点について「未来の科学教育」の在り方を意識しつつ考察する。
まず問題として挙げられるのが授業の進め方、指導法である。今日までの理科教育では教科書に基づいた授業展開により、教師自身が作った教案を基に教師の発問と子供の応答を軸に行われていた。その中で教師は自身が教えたい内容や正解に上手く誘導していく必要があり、教師主導の授業展開と言える。そのためには優れた指導力や深い知識といった実力が不可欠であるが、現実的にそのような教師は多くないため適切な理科教育を行えない問題が生じる。また教科書の内容の在り方にも問題があり、上記の問題を補うべく教科書には何をすべきかが明確に示され、実験や観察の方法のみならずその結果やそこから何が分かるのかといった結論なども全て記載されている。そのため子どもが自身で意欲的に「予想」を持って取り組む余裕を与えず、実験や観察を行わなくても教科書を見れば全ての結果が分かってしまう。つまり授業中に行われる実験は単なる教科書に書いてあることの再現...