全身麻酔の影響について
全身麻酔中・麻酔後の合併症
呼吸器系 気道狭窄、閉塞 原因:舌根沈下、喉頭痙攣、気管支攣縮、血液、吐物、チューブの屈曲など。
症状:努力呼吸、奇異呼吸、SpO₂低下など。 呼吸抑制、無呼吸 原因:麻酔薬、麻薬、筋弛緩薬の過剰投与によるものが多い。低体温、脳圧亢進、高齢者や肝・腎機能低下患者への相対的な過量投与もありうる。
対処:換気を補助しながら拮抗薬を投与する。 低酸素症 原因:低酸素性、貧血性、うっ血性など。
二酸化炭素蓄積 原因:気道閉塞、呼吸低下、不良なソーダライムなど。
肺水腫 原因:過剰な輸液、心不全、貧血や低蛋白血症による血液浸透圧の低下など。
循環器系 低血圧 原因:麻酔薬の過量、出血、神経反射、手術操作(大血管のクランプ・デクランプ、駆血帯の解除など)、体位変換など。術前からの脱水、循環血液量の減少、循環系疾患の合併、とくに高齢者の場合では調節能低下により引き起こしやすい。
対処:麻酔深度を浅くする、循環血液量の増加(輸液、輸血)、昇圧薬の使用、体位変換(砕石位の解除)を行う。 高血圧 原因:浅麻酔時の刺激、既存の疾患、低酸素血症、高炭酸ガス血...