【日大通教】国文学概論 分冊2 H25-26年度課題 合格リポート
〈文房四宝の特徴と、その取扱いについて述べよ。〉
「課題通り、的確かつ具体的に説明し、模範的なレポートである」との講評をいただきました。
キーワード使用しています。参考文献記載しています。拙い文ではありますが、参考用としてお使いください。
漢字書法 分冊1
文房四宝の特徴と、その取扱いについて述べよ。
〈ポイント〉具体的事例をあげて説明。
文房四宝とは、書道に必須のものである筆・墨・硯・紙のことをいう。それぞれの特徴と取扱いについて説明する。
筆のはじまりは古代の遺物から、殷周時代以前にまで遡ると考えられている。筆には、柔毫筆、剛毫筆、兼毫筆という種類がある。教科書によると、柔毫筆は、羊の毛を用い墨の含みがよく、趣のある書線がでる。書作に慣れた人に向いている。剛毫筆は、山馬や兎などの毛が種類となる。穂が強く弾力があるため、特別な書線の表現に適している。兼毫筆は、二種類以上の毛を材料として、使い易さを目的として作られているため、普通使用に用いられる。初学者に向いている。
筆の穂先が長いものを長鋒、短いものを短鋒、特に短いものを雀頭筆という。筆のサイズは、穂の最も太い部分の寸法でおおよその号数が決められており、1号(2.3㎝)~8号(0.7㎝)まである。
新しい筆をおろすときは、糊固めの水筆の場合は指先で穂先から丁寧に揉みほぐし、穂先に水をつける。糊固めではない捌筆の場合は穂の中心まで水を含ませ、毛を中央に集める。...