*慢性疾患の7つの特徴と8つの課題*
慢性疾患とは、次のような特徴を1つまたはそれ以上有するようなすべての損傷、もしくは正常からの逸脱である。その特徴とは、永続的に損傷が残余し、不可逆的な病理的変質に起因するもので、リハビリテーションのためには患者さんの特別な訓練が必要であり、長期間の管理や観察及びケアが必要であることが予測される、というものである。慢性疾患は以下の7つの特徴と8つの課題に分けることができる。
《特徴》
慢性疾患は本質的に長期である。
急性疾患の治療に必要な時間は普通、数日か数週間であり数カ月に及ぶのはまれで、治療が始まってからの数分間のうちに目覚ましく変化することもしばしばみられる。しかし慢性疾患の場合には、その長期的な特徴のために、数か月から数年という期間にわた
る、患者と保健医療職員とのつきあいが繰り返されるような組織づくりが必要になる。また、病気の過程において、患者と保健医療職員との間にはぐくまれる複雑なつきあいに合うような機構が必要である。
慢性疾患は色々な意味で不確かである。
【予後】が不確かなことがしばしばあり、それは疾患の進み具合から推して次...