酸素療法

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    酸素療法

    酸素吸入法

    目的---根治的な治療ではなく対症療法として体内の酸素が不足した場合に、吸入気の酸素濃度を空気中(20.95%)よりも高めることにより、①動脈血酸素分圧(pao2)を上げる、

    ②組織への酸素供給量を増やす、③呼吸筋の負担を軽くする、④心筋の負担を軽くする。
    適応---①低酸素血症(動脈血酸素分圧が60Torr以下、酸素飽和度90%以下)を認めるが、換気不全は合併していない患者、②低酸素血症と軽度の換気不全を認めるが、換気不全にたいする呼吸管理(気管挿管、人工呼吸など)までは必要ない患者、④手術後などで、低酸素血症に陥りやすい状態の患者
    ●吸気中の酸素は、肺胞の毛細血管から血液中に取り込まれ、大部分は酸化ヘモグロビン(HbO2)として組織に運ばれ、ミトコンドリアに供給される。この過程のいずれかに障害が起きると、組織への酸素供給が低下して低酸素症になる。低酸素症のうち、血液への酸素の取り込みが阻害され、動脈血液中の酸素含有量が低下した状態を低酸素血症という。低酸素血症になると、肺の化学受容体が刺激されて呼吸中枢が興奮し、呼吸筋の運動量が増大する。長期に及ぶと心筋...

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