評価B
内部障害という概念の長所と短所について述べよ。
一般に「内部障害」とは、身体障害者福祉法における心臓機能障害、じん臓機能障害、呼吸器機能障害、ぼうこう・直腸機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害、肝臓機能障害を総称していう。
心臓機能障害とは、虚血性心疾患や、弁膜症、不整脈、心不全などの疾患のために、心臓の機能が低下するものである。薬物療法、手術、ペースメーカーの埋め込みなどの適切な治療を受けることにより症状はかなり安定するが、全体的に、動悸、息切れ、疲れやすいなどの体力低下の症状があるために、他の病気になりやすい、かぜをひきやすいという特徴をもっている。重症例では心臓移植も必要となる。
じん臓機能障害とは、糖尿病性腎症、慢性腎不全などの疾患のために腎臓の機能が低下してしまうものである。薬物療法や食事療法など適切な治療を行って症状が安定していれば、日常生活上大きな困難はないが、疲れやすいという特徴がある。食事、薬物、運動などの保存療法によって改善できない症状がある場合には、透析を行う。
呼吸器機能障害とは、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、慢性気管支炎、肺がん...