評価B
設題「日本における精神科リハビリテーションの実践の中で、他の専門職と協働する場合、精神保健福祉士の視点から重要だと考えられる目標・課題について述べなさい。」
日本における精神科リハビリテーションの実践の中で、他の専門職と協働する場合、精神保健福祉士の視点から重要だと考えられる目標・課題について述べなさい。
精神科リハビリテーションの実践において大切なのは、精神障害者の「全人間的回復」であり、精神障害者の主体性を尊重することである。主体性とは、自分の意思・判断で行動しようとする態度のことであるが、精神障害者はこのような主体性が欠如、あるいは後退していることがあるため、支援が必要となってくる。
精神障害者の主体性が全く欠如しているわけではない。主体性の後退は、精神疾患によるものもあれば、社会的入院などのホスピタリズムなどの影響を受けることもある。そして社会の差別偏見の目にさらされることで、自分自身を否定することもある。こういった中で、精神保健福祉士は精神障害者の主体性がないから代わりに決める、といった支援を行うのではなく、精神障害者本人が自己決定できるように支援し、その為の条件や情報を整備することが大きな目標である。
それを達成するために、精神保健福祉士は、精神障害者の地域移行・地域生活支援や、職域拡大と支援の多様化に伴う精神保健福祉士の専門...