設題:言葉の遅れが見られる子どもへの対応について
①言葉の遅れには、どのようなものがあるか
②言葉が出るまでにどのような条件が必要なのか
③本児への対応とともに、他の子ども達への対応について
④本児の保護者に対しても、状況や気持ちにそった関わり
こどもの言語表現、言語、言語表現、言葉の遅れ、近畿大学豊岡短期大学
5 / 5
設題、言葉の遅れが見られる子どもへの対応について
子どもの言葉の遅れに気づくのは、保護者が多いが、保育園や幼稚園などの保育者の場合も少なくない。自分の子どもに問題があるかも知れないと思いたくない事や、軽症であるほど気づかれにくい事が、その発見を遅らせてしまいがちである。一方、保育者は多くの子どもを見て来ているので、言葉の発達における個人差や、その様相についても熟知しており、保護者に比べると客観的に冷静に判断出来ると思われる。また、健診の際に医師や保健師に指摘される事もある。
言葉の遅れの原因には、いくつか挙げられる。①原因となる病気や障害が明確な「言葉の遅れ」で、難聴・脳性まひ・口蓋裂などの器質的障害・中枢神経系の損傷。②発達の遅れやアンバランスによる「言葉の遅れ」で、精神発達遅滞に伴うもの・自閉症を含む広汎性発達障害・将来的にLDやADHDの子ども。③不適切な言語環境に置かれた為の「言葉の遅れ」で、両親が高度難聴・精神的問題、言葉を獲得する時期に関わりが持てなかった事。④発達の個人差と考えられる「言葉の遅れ」で、病気や障害は無く、1歳6カ月健診では言葉が出てないが...