青年心理学 レポート
90年代以降の青年にとって、「やりたいこと」や将来の目標を自ら探して自己責任のもとに人生を形成するという傾向が出てきた。目標も持たずに生きてきた中高年層がリストラされる姿などを見たからだと思われる。
自分自身の人生を大人社会に任せるのではなくて、「やりたいこと」という自分の内面に依拠して生きていこうとする。これを80年代以前の「アウトサイド・イン」とは逆の、「インサイド・アウト」のダイナミックスという。
80年代以前は社会の側が一定の生き方を青年に提示して、彼らもそれを受け入れるというものだった。それが、大人社会の示す権威や規範が揺らぐこと(前述のリストラなど)によって、...