(1) 仕事と賃貸借
?個人でも法人でも仕事を行ううえで業務立地は極めて大切です。原則論でふれた「土地、資本、ひと」の問題がまずこの点で集中します。
お得意先や社員の通勤、日常業務の利便性などとの関わり以外にも会計処理上「固定費」という重要項目になるからです。こんな例があります。
東京本社のD生命は、東名高速があるのと静かな環境がよい、というので神奈川県の西部に新本社を作りました。しかし数年もたたないで本社機能は再び都心回帰せざるを得なかったのです。
〔検討〕アメリカではいろんな州に有名企業が立地しています。今日の大規模高速通信時代ならデンバーであれシンシナティであれ遠方の得意先とコンタクトするのはあまり問題ではないでしょう。
しかし日本ではここ30年、大阪に本社のあった多くの企業(特に商社と銀行)が東京に本社を移しました。また神戸などに多くあった支店などが大阪に集約されてきました。
これは大規模高速通信の発達で緩和されるどころか、かえって加速しています。
日本では「一極集中」と中央官庁(それと政治家)との面着型コンタクトが決定的に重要ということを証明しています。
もし日本の産業配分を真剣に考えるならば、地方が活性化するためには国の制度設計を同州制にもっていくことが不可欠でしょう。
?さて地域密着型の仕事では、どうでしょうか。
a)メーカーでも、卸し・小売でも、飲食でも日本では「面着型コンタクト」による得意先との接触は重要です。
企業論 私たちの仕事と不動産
2006mon10
・ とくに賃貸借
・ 市場調査(みる、歩く、イメージする・・)、情報とたな卸し、予算計画・・・
(1) 仕事と賃貸借
① 個人でも法人でも仕事を行ううえで業務立地は極めて大切です。原則論でふれた「土地、資本、ひと」の問題がまずこの点で集中します。
お得意先や社員の通勤、日常業務の利便性などとの関わり以外にも会計処理上「固定費」という重要項目になるからです。
こんな例があります。
東京本社のD生命は、東名高速があるのと静かな環境がよい、というので神奈川県の西部に新本社を作りました。しかし数年もたたないで本社機能は再び都心回帰せざるを得なかったのです。
〔検討〕アメリカではいろんな州に有名企業が立地しています。今日の大規模高速通信時代ならデンバーであれシンシナティであれ遠方の得意先とコンタクトするのはあまり問題ではないでしょう。
しかし日本ではここ30年、大阪に本社のあった多くの企業(特に商社と銀行)が東京に本社を移しました。また神戸などに多くあった支店などが大阪に集約されてきました。
これは大規模高速通信の発達で緩和されるどころか、かえっ...