戦後の日本は、欧米の主要先進国へのキャッチアップを目指し、驚異的な経済成長を遂げてきたわけですが、バブルの崩壊を契機として、こうした持続的に経済が成長する時代は終わり、時にはマイナス成長となる時代を迎えています。この為、日本政府は、財政出動、税制措置、金融措置といったあらゆる手を駆使しながら、景気を上向きにすべく施策を講じてきているわけですが、なかなかバブル以前のような安定的・持続的な経済成長路線には戻れず、そのたびに国民は失望し、いつまで経っても長いトンネルから抜け出せないような暗い心境となっているのです。
戦後荒廃した日本が右肩上がりの経済成長を続け今日に至っているわけですが、もともと戦後の経済成長は、?物の無い時代からの出発、?人口増加に伴う需要拡大という時代的な背景が存在したからこそあり得たわけで、現在?と?の条件が薄れた以上は経済の意義を再認識しなくてはなしません。
日本経済は、戦後の混乱期を経て、1960年代の高度経済成長期には、実質で10%以上、名目では20%以上の経済成長率を遂げて繁栄してきました。その過去の歴史が経験としてある為であろうが、経済成長率が高ければ、生活が豊かになっていると普通理解されています。しかしながら当時と現在では異なる点がいくつかあります。まず1960年代には道路、鉄道、空港は整備されだしたばかりで、各家庭においても、新・三種の神器(3Cと呼ばれたカラーテレビ、マイカー、クーラー)と呼ばれた製品はまだまだ行き渡っていなかった時代でした。さらにその当時は日本の人口増加率が高く、現在のような少子化の時代ではありませんでした。つまり、個人において「物」を買う購買意欲は高く、企業において設備投資に対するニーズは高く、国とおいても公共設備投資を積極的に進める意義があったわけです。
設題
「経済成長」とは何だろうか。経済はなぜ成長するのだろうか。日本経済はかつて「高度経済成長」を誇っていましたが、今ではほとんど成長していません。どうしてそうなってしまったのでしょうか。その理由を考えてみましょう。
参考文献
①「経済学入門」 藪下史郎、秋葉弘哉、永田良、若田部昌澄 編書 東洋経済新報社
②「経済の転換点」 インターネットより
WHY-HOW研究所
戦後の日本は、欧米の主要先進国へのキャッチアップを目指し、驚異的な経済成長を遂げてきたわけですが、バブルの崩壊を契機として、こうした持続的に経済が成長する時代は終わり、時にはマイナス成長となる時代を迎えています。この為、日本政府は、財政出動、税制措置、金融措置といったあらゆる手を駆使しながら、景気を上向きにすべく施策を講じてきているわけですが、なかなかバブル以前のような安定的・持続的な経済成長路線には戻れず、そのたびに国民は失望し、いつまで経っても長いトンネルから抜け出せないような暗い心境となっているのです。
戦後荒廃した日本が右肩上がりの経済成長を続け今日に至っているわけですが、もともと戦後の経済成長は、①物の無い時...