哲学概論 分冊2

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    ハイデッカーにおける「現存在」の特質について説明しなさい。

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    哲学概論 分冊2
    参考文献:
    ハイデッガーの存在論 安藤孝行 公論社 1975/9/25
    世界内存在 ヒューバート・L・ドレフィス 産業図書株式会社 2000/9/27
    現存在のあり方
    ハイデッガーにおける「現存在」の特質について説明するためには、『ハイデッガーにおける時間と存在』と『人間存在の理解を基礎とする存在論』を理解することは重要となってくる.また、彼は現存在を存在・時間性・死(生の哲学)にて説明をしている。
    ハイデッガーが一番の問題としたのは「存在とは何か」ということであった。存在するというのは偏った見方がされており、本来の存在論はなされていないことを、より古代ギリシア人たちの言葉を拠り所に、自らの存在を問いかける「現存在のあり方」を現象学的、解釈学的に追及している。彼は西南学派リッケルトに就いて学んだが、単なる現象学派ではなく、キュルケゴールやディルタイの思想も甚大に吸収している。現象学派と生の哲学を綜合して従来の非合理主義に独特の論理性と組織とを与えたのが彼であった。
    存在している対象を認識しようとせず、存在それ自体の意味を問いた。存在の在り方として客観的世界が存在し、そ...

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