佛教大学A0015日本国憲法のレポートです。
1)法の下の平等について
2)表現の自由について
A0015 日本国憲法
設問1: 法の下の平等について
人間平等という思想は古くギリシャ時代にその起源を求めることができる。しかし、近代憲法において自由と並んで保障されるに至るまでには、長い年月が必要であった。 わが国においては、明治維新のときに四民平等とされる(それまでは、武士、農民、工業を営む者、商業を営む者の順に階級が分かれていました)ものの、貴族は特権をもち、男尊女卑も当然のこと、また外国人との差別的取り扱いも憲法に違反しないとされていた。 そんな日本において平等権が当たり前のこととなった背景には、日本国憲法の制定が大きい。日本国憲法は数カ所で平等権の大切さをうたっているが、その最も中核になる条文と言えば、第14条がそうであると言えるで。我々日本国民は、平等権すなわち法的に平等に扱われる権利ないし不合理な差別をされない権利を保障されているのだ。 まず、「法の下に」という言葉の意味を検討したいと思う。この点、「法の下に」とは、法を執行して適用する行政権・司法権が国民を差別してはならない、という法適用の平等のみを意味する、と考える説がある。 しかし、法の内...