公共事業の概要
公共事業は、一般に国・地方自治体など政府公共部門の行う道路、鉄道、上下水道、住宅、教育施設、公園などの社会資本の整備にかかる建設事業をいう。公共事業が必要とされるのは、これらの施設が市民生活に不可欠であり、かつ民間や家計から十分に供給されないと考えられる場合である。また、公共事業は同時に、現代政府財政機能の中心たる景気調整機能の有力な手段にもなりうる。この意味で公共事業が積極的に活用されはじめたのは、いずれの先進国でも1930年代の大恐慌期であり、アメリカにおけるニューディール政策、日本の高橋(是清)財政下の時局匡救事業はその代表例といえる。なお、公共事業を内容からみると、1960年代以降の高度成長期には道路、港湾、工業用地の整備など産業基盤の充実を目的とするものが多かったが、低成長期に入って下水道や都市公園など生活関連施設の整備に力点が移行している。
公共事業の問題点
1970年代をして高度経済成長の余波が自然破壊、公害、物価、土地問題、住宅、交通ラッシュ等の都市問題として表れ、政権を握る与党や特権官僚たちがその問題の対処に破綻している事実は、公害先進国と評されることでも明らかであるといえる。
公共事業と事業がかかえる問題について
公共事業の概要
公共事業は、一般に国・地方自治体など政府公共部門の行う道路、鉄道、上下水道、住宅、教育施設、公園などの社会資本の整備にかかる建設事業をいう。公共事業が必要とされるのは、これらの施設が市民生活に不可欠であり、かつ民間や家計から十分に供給されないと考えられる場合である。また、公共事業は同時に、現代政府財政機能の中心たる景気調整機能の有力な手段にもなりうる。この意味で公共事業が積極的に活用されはじめたのは、いずれの先進国でも1930年代の大恐慌期であり、アメリカにおけるニューディール政策、日本の高橋(是清)財政下の時局匡救事業はその代表例といえる。なお、公共事業を内容からみると、1960年代以降の高度成長期には道路、港湾、工業用地の整備など産業基盤の充実を目的とするものが多かったが、低成長期に入って下水道や都市公園など生活関連施設の整備に力点が移行している。
公共事業の問題点
1970年代をして高度経済成長の余波が自然破壊、公害、物価、土地問題、住宅、交通ラッシュ等の都市問題...