プレヴォ作「マノン・レスコー」を読んで、その感想、小説としての技法上気づいた点を述べよ。

閲覧数4,825
ダウンロード数5
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    文学「プレヴォ作「マノン・レスコー」を読んで、その感想、小説としての技法上気づいた点を述べよ。」
    評価:A
    文字数:1,610

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    プレヴォ作「マノン・レスコー」を読んで、その感想、小説としての技法上気づいた点を述べよ。
    私がこの「マノン・レスコー」を読んで感じたことは、率直に、悲劇からの救いを描いたものであるということだ。屈折した愛はマノンの死という形で終わりを迎え、チベルジュと共にフランス帰国することが救いになったのだ。

    グリューはマノンを愛していたものの、その愛は次第に負の方向へと進み、愛という正の力も、進む方向を間違うと、残酷な結果をもたらすものなのだと感じた。マノンとの失恋から、神学校に入り正しい道を進んでいたにもかかわらず、マノンとの再会をきっかけとして、物語は良くない方向へと進んでいった。私はグリューにとって、マノンは悪女だったのだと感じた。なぜなら、マノンさえいなければ、グリューは道を踏み外すことはなかったであろう。また、グリューのほかにも、マノンと関わった人々は負の方向へと進んでいる。グリュー以外にとっても悪女であり、物語自体の悪女のように思った。この物語では、マノンはヒロインであり、かつ、悪女として描かれていると感じた。彼女はその魅力から男の憧れ、破滅の象徴として描かれているのではないか。そう...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。