解剖生理(総論、骨、関節、筋系)まとめ
解剖生理
・総論(発生学含む)
・骨・関節・筋系
≪総論(発生学含む)≫
≪細胞の構造≫
細胞は人体の構造上、機能上の最小単位です。ヒトは60兆個もの多くの細胞から成り立っているといわれます。細胞はさまざまな形をもちますが、基本的な形は球状です。大きさの多くは10~30μmです。
例)赤血球は7~8μm、精子60μm、卵細胞は200μmほどです。(1μmは1000分の1mm)
細胞は原形質と呼ばれる半流動性のコロイド溶液からなっています。この原形質は核と細胞質とからなり、表面には薄い細胞膜があります。細胞質はコロイド状の無形質と、有形質とからなっていますが、有形質のなかでも一定の機能を有するものを細胞(内)小器官といい、ミトコンドリア、ゴルジ装置、中心小体、小胞体、リボゾーム、ライソゾームなどがあります。
ミトコンドリアは0.5~1μmの球状ないし糸状の構造で、炭水化物や脂肪を酸化する酵素を多く含み、細胞内の活動のエネルギー源となるATPを効率的に産生します。
細胞は普通1個の核を持っており、タンパク合成を基本として細胞の成長、再生、増殖などに関与します。
また、核内に...