家族の個人化傾向について

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資料紹介

1.はじめに
戦後の日本の家族は、「個人の尊厳と両性の本質的平等」を基本理念とした近代家族の実現に向かって進んできた。しかし、家族の近代化は現在でも紆余曲折をたどっており、家族のイメージさえも混乱しはじめている。人間にとって家族や個人とは、どのような意味を持っているのか。改めて問い直してみたい。
2.個人と家族の関係
「個人の尊厳」は、日本の家族の在り方に大きな影響を与えた。家制度のもと、家が個人より優先していた時代には、個人と家族の関係は「家族のための個人」であった。
しかし、夫婦家族制のもとでは、この関係は逆転する。家族は永久不滅の存在ではなく、一代限りのものとなる。また、この家族の一生は個人の一生よりも短い。こうした状況と個人の尊厳という価値観によって、個人は家族に優先する存在となった。すなわち、個人と家族の関係は「個人のための家族」となったのである。
1.家族の「個人化」とは
現代家族の特徴として「個人化」があげられる。「個人化」とは、家族成員として共同共生しているが、自分だけの生活領域を求め実現させていく傾向のことである。近年は男女とも高学歴化し、既未婚を問わず女性の就労が一般化して、相応の所得、知的関心、学習意欲をもち、職業以外にも趣味や社会活動をする人がふえている。

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家族の個人化傾向について
はじめに
 戦後の日本の家族は、「個人の尊厳と両性の本質的平等」を基本理念とした近代家族の実現に向かって進んできた。しかし、家族の近代化は現在でも紆余曲折をたどっており、家族のイメージさえも混乱しはじめている。人間にとって家族や個人とは、どのような意味を持っているのか。改めて問い直してみたい。
個人と家族の関係
 「個人の尊厳」は、日本の家族の在り方に大きな影響を与えた。家制度のもと、家が個人より優先していた時代には、個人と家族の関係は「家族のための個人」であった。
 しかし、夫婦家族制のもとでは、この関係は逆転する。家族は永久不滅の存在ではなく、一代限りのものとなる。また、この家族の一生は個人の一生よりも短い。こうした状況と個人の尊厳という価値観によって、個人は家族に優先する存在となった。すなわち、個人と家族の関係は「個人のための家族」となったのである。
家族の「個人化」とは
現代家族の特徴として「個人化」があげられる。「個人化」とは、家族成員として共同共生しているが、自分だけの生活領域を求め実現させていく傾向のことである。近年は男女とも高学歴化し、既未婚を...

コメント3件

sakichann 購入
大変参考になりました。レポート作成の際に参考にさせて頂きたいと思います。ありがとうございました。
2006/11/18 15:55 (18年3ヶ月前)

kentaro1214 購入
わかりやすく、助かりました。
ありがとうございます。
2007/02/02 16:54 (18年前)

itsuki371 購入
とても参考になりました。
2007/06/14 9:37 (17年8ヶ月前)

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