「心理学の歴史と現代社会への応用について述べよ」
心理学はひとつの学問として、短い歴史を持っているにもかかわらず、とても長い過去が存在している。心理学は古代のギリシャ哲学の思想まで遡ることができる。哲学と宗教は昔から体と心の関わり及び人間の意識について論議していた。以下、心理学の歴史について述べ、現代社会への応用について考察する。
1.前史について
古代ギリシャ・ローマの時代には、あらゆる学問の父と言われるアリストテレスは、経験的事実を重んじ精神の動きを生活帯の機能とみる等、極めて近代的なものがあった。ヒポクラテスは性格のちがいを4つの体液のちがいによって説明した。16世紀のスネサンス時代にはいると、フランスのデカルトは心身二元論を、英国のロックは、英国のロックは経験論哲学を主張した。彼らの思想は現代心理学の誕生の母体となったのである。
2.心理学創世記について
19世紀中頃になると、感覚器官や神経系統に関する生理学の研究が進み、心理学は従来の哲学的傾向を排して自然科学的研究態度を取り入れ、新しい心理学の基礎が作られるようになった。1860年「精神物理学要論」を著した...